塗料中に有機溶剤や水等の触媒を用いず、塗膜形成成分のみにて配合されている固体であり、合成樹脂、顔料を中心として必要に応じて硬化剤、添加剤、フィラーなどを配合し、均一に加熱混練された分散体を冷却後、所定の粒度に微粉砕、そして分級された粉末の塗料です。
その使用目的は、従来の液状塗料と同様に美装用として(外観、色調など)、また保護用として(防錆、強度、耐薬品など)工業用塗料の用途に広範囲に利用することができます。
使用方法(塗装方法)は従来の液状塗料とは大きく異なり、粉体塗料独特の方法として、塗料の供給、搬送、及び塗装の手段として空気(加圧空気)を利用し、靜電粉体塗装法及び流動浸漬法を中心とした塗装が行われています。
粉体の高性能は当初より認知されていましたが、最近の技術進歩は外観の美しさと常備色の増加、薄膜から厚膜まで自由な作業性等を達成し、塗膜の高性能に加え、多形体、多数品の受注等、幅広いニーズに答えることが出来ます。

一般に溶剤型塗料に使用されている溶剤、水等は最終塗膜中に残留することなく揮発してしまうので、塗装作業が可能な限り少ない方が理想的です。粉体塗料はこれら各種溶剤、水等を全く含まない100%固形分の塗料です。

粉体塗料は無溶剤塗料であるため、溶剤揮発が原因となる公害問題の発生がなく、また有機溶剤による中毒(衛生問題)、溶剤の引火による危険(消防関係)からも回避できる塗料です。また水溶性塗料の場合に発生する廃水処理問題もなく、公害対策上非常に有利な塗料です。

高分子量の合成樹脂が塗膜形成成分として使用できるため、完成塗膜として種々特色ある粉体塗料を設計し、高性能な塗膜を得ることができます。

粉体塗装ではオーバースプレーされた塗料を回収して再使用することが可能であるため、塗料の損失が非常に少なくなります。

粉体塗装は静電塗装機の塗料吐出量が大きいこともあり、一般溶剤型塗料に比較して3〜5倍の塗装能力があります。

簡単な組立て、箱詰めも出来ます。

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